ITパスポートは、IT分野における入門試験として常に人気があります。
しかし「思ったより難しい」という声も多く聞かれます。
実際自分が受験した際も、模擬試験では高得点取れたのに本試験問題を前にした時に、頭の中が真っ白になった記憶があります。
そこでこの記事では、なぜこの試験が難しいと感じられるのか。
その原因と効果的な対応策を解説していきたいと思います。
ITパスポート試験に苦戦している方は、ぜひ参考にしてください!
ITパスポート試験が難しいとされる原因4選
まずは、なぜITパスポートがあんなに難しいと感じるのか、その原因を4つに分けて解説していきたいと思います。
出題範囲の広さ
ITパスポートの学習を始めて一番驚くのが、その出題範囲の広さです。
試験の出題範囲は、下記3つの分野で構成されています。
- ストラテジ系(経営全般):企業活動や経営戦略、システム企画に関する知識
- マネジメント系(IT管理):システム開発やマネジメントに関する知識
- テクノロジ系(IT技術):プログラミングやネットワークに関する知識
このように、ITと名前が付いていますが、ITと言えばなプログラミングなどの知識が必要なのはテクノロジ系と3つある内のただ1分野です。
残りのストラテジ系やマネジメント系は、企業の経営やマネジメントに関する知識が必要となってきます。
情報テクノロジー、経営、経済、および情報セキュリティなど、広い分野の知識を要求されるのが、ITパスポートの試験となります。
これは、特定の分野に限られず、正確で広い理解力が必要となるため、全てをバランスよく習得することが必要となるため、難しくなる原因の一つとされています。
ITに関する基礎的な知識の不足
ITは今や身の回りに多数存在していますが、その基礎的な知識は不足している方が多いのでは無いでしょうか?
ITに関する知識を得ようと初心者の方がITパスポートの試験に挑戦すると、初めて聞く言葉。
さらに、サーバーの構造やネットワークの基礎。プログラミングや数学の知識も必要となり、慣れない概念も多く、難しさの一因となっています。
問題文の言葉の難解さ
一度ITパスポートの試験を受けた方ならわかると思いますが、試験の問題文の難解さも難しさの要因となっています。
以下はITパスポートの過去問の一例です。
この一文を見るだけでも普段使わない言葉、専門用語。
また、選択式であれどその選択肢一つ一つが難解な内容となっています。
問題文自体を理解した上で、選択肢を選び取らなければならないため、時間が限られている中で迅速な思考力が要求される事が多いです。
この点も、難易度を上げている要因となっています。
勉強時間不足
ITパスポートを受験する方は、仕事や学校へ行きながら並行して学習する方が多いため、勉強時間の確保が難しいです。
それほど高い難易度でない事も相まって油断していると、純粋に勉強時間不足によって知識が足りず合格を勝ち取れない恐れもあります。
先述した通りに、ITパスポートは出題範囲が広いことも相まって、しっかり準備しきれないまま試験に挑むことになってしまうパターンも考えられます。
受かる気がしない人向け!ITパスポート試験攻略法!
では、ここからはそんな意外と難しいITパスポート試験にどう挑めばよいか。
実際に自分が行っていた勉強法も交えつつお伝えしていきたいと思います。
学習プランの組み立て
まず初心者の人ほどしっかりとした学習プランを立てましょう。
ITパスポートの勉強時間は初心者の場合約180時間とされています。
1日2時間学習すると約90日。3ヶ月ほどとなります。
個々人それぞれによって、ITパスポートの各分野で得意・苦手な分野が異なると思います。
結局は四択なので、得意な部分は割とスムーズに解けます。
しかしながら問題文の中に一つでも分からない言葉があると、選択肢を選ぶことが途端に難しくなります。
しっかりと計画を立てて、自分の得意・不得意を把握し、出題範囲に抜けが無いように網羅して行きましょう。
スキマ時間の有効活用
ITパスポートの学習は、通勤中などスマホを活用し、耳から知識を入れるだけでもかなり学習が捗ります。
ちょっとしたスキマ時間でも継続して聞くことで、少しずつ知識を蓄える事ができます。
特に初心者の方は、聞く単語一つ一つが分からない内容であることが多いため、単語の内容を聞き流すだけでもかなり効果があります。
ぜひお試しして見てください!
徹底的な過去問の活用
どの試験でも共通して言えますが、過去問が最強の先生です。
上記で紹介したスキマ時間でインプットした知識は、ただそのままにしておくのではなく、しっかりと過去問を解いてアウトプットして行きましょう!
過去問を繰り返しとくことで、全体的な出題傾向や自分の苦手分野が分かってきます。
過去問は直近5年分を重点的に、何度も何度も繰り返し解くことで、問題に慣れていくことが大切です。
CBT方式の試験を経験する
ITパスポートの試験は、パソコンを利用して解答するCBT方式で実施されます。
CBT方式では、パソコンのディスプレイに問題が表示され、キーボードやマウスを使って解答する必要があります。
そのためITパスポートの過去問を、問題集を見て選択肢を頭の中で選んでいる方は、実際の試験時に苦戦する可能性があります。
操作自体はさほど難しくないのですが、CBT方式に慣れていないと一つ一つの操作に手間取って、意外と時間が掛かってしまう恐れがあります。
ITパスポート試験の公式サイトでは、CBT疑似体験ソフトウェアがあります。
これは誰でも無料で使用でき、実際の試験で操作する受験画面を体験出来る疑似体験用ソフトウェアです。
実際の試験環境に慣れるためにも、少しでも触れておくことがおすすめです。
人と自分を比べない
試験に挑む時に一番大切とも言えるのがこの心構えだと自分は思っています。
ITパスポートの試験を受けようとネットで検索すると、「3日で合格」やら「1週間あれば余裕」とか、そんな内容の書き込みがとっても多く見られます。
どの試験もそうですが、その合格への道程は人それぞれ。
学習を効率的に進めるために、参考にする程度は問題ないですが、「3日で合格できるなら余裕か〜」と思ったり「1週間で受験したけど全くだめだった…自分には向いてない」と諦めたりはしないでください。
あなたには、あなたのペースがあります。
私が今書いているこの記事も含めて、ネットの情報はあくまで参考にするにとどまって、自分のペースで学習・受験をしましょう。
試験日程を決めてこの日に受験する!と学習するのも良いですが、ITパスポートの試験は毎週開催しているので、自分の知識が習熟したと感じたら試験に挑戦するのもおすすめです。
講座を受講し体系的に学習する
ITパスポートの試験の難易度としては、約50%ほどと言われています。
2人に1人は受かるので独学でも問題ないのですが、ITに関する知識が全くない人は講座を受講して、一つ一つ体系的に学習を進めるのがおすすめです。
ITパスポートが受かる気がしない…理由とその対策まとめ
ITパスポートの意外な難しさについて見てきました。
この中でも特に、出題範囲の広さは一番難易度を上げているかと思います。
ITパスポートはITに関する知識としては、広く浅くな学習が必要となって来ます。
この先もっと上位の資格を取ろうと考えている人ほど、この基礎をしっかり固めていく必要があります。
正しい学習方法を進めれば、超えられない壁ではありません。
それぞれ自分に合った学習方法で、ぜひ合格を勝ち取ってください!
応援しています!
コメント