ITパスポートは、ITの基礎知識の習得を証明する国家資格。
昨今のITの発展により、この資格を取得しようとする方が増えています。
そこで考えるのがどの程度の学習時間が必要なのか。
可能であるなら独学で、あまりお金をかけずに取得したい所ですよね。
そこで今回の記事では、独学&2週間の学習期間でITパスポートを1発取得した筆者の経験談をお伝えしていきたいと思います。
これからITパスポートを独学で取得しようと考えている方は、ぜひお読みいただけたらと思います。
・ITパスポートは独学で取得可能か
・独学だとどのくらい学習時間が必要か
・短期合格する秘訣
ITパスポートは独学で取得可能!
結論から申し上げますと、ITパスポートは独学であっても十分取得可能な資格です。
ITに関する基礎知識がある方であれば、100〜150時間。
全くの初心者であっても180時間程度の学習で取得可能と言われています。
1日2時間の勉強時間であっても、3ヶ月程度で合格を目指せる訳ですね。
甘く見てると余裕で落ちる。それがITパスポート
さて、そんなITパスポートの合格率の推移を見てみましょう。

年によってバラツキはありますが、約50%前後を言ったり来たりしていますね。
これを見てどう思いましたか?

あれ?意外と合格率低くない?
これが私が最初に抱いた印象でした。
IT初心者向けの資格と聞いたので、7〜8割くらいは合格するのかな?と思っていましたが、二人に一人は落ちちゃってるんですね。
この意外と難しい…の件については別の記事を書いていますのでそちらも参考にして貰えたらと思います。
ネットでちょっと検索すると「ITパスポートは簡単」「余裕で取れる」なんて耳障りの良い言葉が並んでいますが、しっかり本腰を入れて学習しないと普通に落ちる資格であることは念頭に置いていただいた方が良いです。
【実体験あり】独学で短期合格を目指す学習のコツ
甘く見てると落ちるITパスポート。
ここからはそんなITパスポートに独学合格した実体験を交えながら、学習のコツをお伝えしていきたいと思います。
このコツを踏まえることで、合格の可能性を大幅に上げることができますよ!
①まずは参考書を一読!言葉に慣れよう!
私もそうだったのですが、IT初学者からすると参考書の1ページ目から意味の分からない単語が並んでいます。
2進数やら16進数。
RPAやらIOT、BCPなどのローマ字の羅列。
さらに法律の名前や簿記・会計に関する用語。
幅広い分野から、見たことも聞いたこともない言葉が襲ってきます。
その一つ一つをしっかり理解しながら参考書を読み進めると、苦手意識が植え付けられてしまいます。
そうならない為にも、まずは参考書をパラッと一周読み全体像を把握する程度に抑えるのがおすすめです。
ITパスポートの試験は広く浅い出題範囲となっています。
一つの分野、言葉に固執しすぎると中々学習が進まず嫌気がさしてしまうので、インプットはほどほどに次の項で説明するアウトプットへ移行するのがおすすめです。
②ひたすら過去問!アウトプット重視!
どの試験でも言えますが、過去問が最強の先生です。
ITパスポートに中々受からない人の特徴に、インプットに重点を置き過ぎているパターンがあります。
特に初学者は分からないワードだらけなので、ついついインプットに力を入れすぎてしまう傾向にあります。
個人的には、インプットはアウトプットしながらが一番おすすめです!
参考書を読み、該当する分野の過去問をすぐに解く。
過去問を解く過程で理解できていない用語などがあれば、その都度調べてインプット。
そしてさらに過去問を解く。
これを何度も何度も繰り返して知識を定着させて行くのがとってもおすすめです!
③スキマ時間を有効活用!通勤・通学時間=勉強時間
学校や仕事に行っていると、中々学習時間を作れませんよね。
朝早起きしたり、夜帰ってきてから勉強するしかありませんが、疲れていて上手く学習が進められない方も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、通勤・通学学習法です!
今はYouTubeでちょっと検索するだけで、分かりやすい解説動画がたくさん出てきます。
車や徒歩移動の方は動画を見ることは難しいですが、ラジオ感覚で耳から知識を入れることは可能です。
通勤・通学は毎日必ず行う事であるので、継続もそんなに難しくないです。
耳で聞くだけなので、本格的なインプットは難しいですが、毎日毎日聞いているとその言葉に慣れることができます。
ITパスポートの学習において、初学者ほどその言葉に慣れることが重要となります。
つい無駄になってしまいがちな通勤・通学時間を有効活用して、効率的なインプットをして行きましょう。
④模擬試験で本番同様の環境に慣れる
本試験はパソコンに向かって回答する事になるので、紙媒体で学習を続けている方は少し注意が必要です。
慣れてない方は、普段と違う環境によって本来の力が発揮できず不合格になってしまう事も十分考えられます。
そこで、受験前には必ず【CBT疑似体験プログラム】を体験しておいてください。
上記プログラムはITパスポートを主催している「IPA独立法人 情報処理推進機構」の公式サイトでダウンロードできるプログラム。
実際の試験と同様の画面を体感できるプログラムとなっています。
紙やスマホのアプリだけで過去問を解くのとは違った感覚ですので、本試験までに何度か体験しその環境に慣れていくのが良いでしょう。
⑤簡単な資格だろうと甘く見ない!
個人的に一番大切だと思うのがこの心構え。
「ITパスポートは簡単だ」との考えが一番の敵だと思います。
どんな資格であろうと余裕だろうと油断せず、一つ一つしっかり知識を定着させアウトプットを続けて挑戦する事が必要です。
ネットや周囲の声に耳を傾けすぎないように、自分の実力を把握しながら学習を続けて行きましょう。
独学の大きなデメリット!その知識定着してますか?
ここまでITパスポートは独学で合格可能なこと。
また、その為に必要な学習法をお伝えして来ました。
しかしながら、独学で合格する事にもデメリットがあることをしっかりお伝えしたいと思います。
それは【学習を終えるとすぐに覚えたことを忘れてしまう】ことです。
当然個人差はあると思いますが、自分は合格して2週間ほど後に過去問を解いたら、ボロボロだった記憶があります。
どうしても独学だと順序立てて学習できないため、その場しのぎの知識になってしまう事も多いかと思います。
ITパスポートの資格さえ取れればどうでも良いって人はそれでも良いかと思いますが、この資格を基礎として上位資格を取りたい人。
転職などに活かしたいと考えている人は、当然それでは困ってしまいます。
そんな方は独学で学習するよりも、体系的に学べるITパスポート講座の受講がおすすめです。
・体系的に学習できる教材が充実している
・疑問点を質問できる機会がある
・初心者向けのサービスもあり
・学習カリキュラムを組んでくれる
初学者であり今後もITに関する知識を習得していきたい人は、特に講座受講でしっかり知識を定着させて行くのがおすすめです。
ITパスポートは独学でどのくらい?まとめ
ITパスポートは独学どのくらいで合格できる?をまとめました。
ITパスポートは独学の学習であっても十分合格可能な資格です。
しかしそのためには、この記事でお伝えした学習のコツを踏まえ油断せずに勉強を進める必要があります。
さらに独学によるデメリット「知識が定着しにくい」という点も忘れてはいけません。
将来的にITの知識で仕事をして行きたい人。
今後もITに関する知識を習得して行きたい人。
そんな方は独学の知識だとすぐ忘れてしまう恐れがあります。
状況によってはITパスポート講座の受講によって、ITに関する基礎知識をしっかり定着させて上位資格や仕事に活かしていただけたらと思います。
勉強頑張ってください!!
コメント