財務諸表って言葉たま~にテレビとか新聞で見かけませんか?
簿記を学ぶ上でとっても大事な論点です。
ただ、深堀するとめちゃくちゃ複雑なものです、この財務諸表ってのは。
なので今回はこの財務諸表について、あまり深堀しすぎないように
簡単に!
分かりやすく!
なんとな~くなイメージ!
がみなさんの頭の中に浮かんでくるような解説を心がけました。
この記事を最後までお読みいただければ、なんとな~くそれぞれの書類について理解が出来ますよ。
財務諸表とは
会社がその年度どのくらい収益や損失を出したのか。
その時点でどんな財政状態にあるのか、を表した書類です。
最低年に1回。企業によっては半年ごとや3か月。あるいは毎月この財務諸表を作成しています。
決算セールなんて言葉をよく聞くかと思いますが
この決算の時に財務諸表を作成して
今までの経営成績。現在の財政状況を把握しています。
定期的に状態を振り返るという点では
我々人間の健康診断みたいなものですね。
決算書との違い
上記で決算といった言葉が出てきましたが
よく聞く言葉で
決算書といったものがあります。
自分も簿記を学ぶ前は財務諸表という言葉より、この決算書の方が効き馴染がありました。
さて、この決算書といった言葉ですが
簿記を勉強して行く上でほとんで出てきません…(笑)
というのも決算書とは通称、俗称で決算時に作成する書類をひっくるめて
通称…決算書と読んでいるんです。
で、なんでこの決算書といった言葉を使わずに、財務諸表という言葉を使うのかと言うと…
法律で決まっているから!です。
上場企業には「金融商品取引法」が適応され
その金融商品取引法の対象企業が作成する決算書=財務諸表
となっています。
ちなみに会社法って法律を対象とした企業が作成する決算書は「計算書類」
と言われています。
法律関係のお話はめちゃくちゃややこしいので、これ以上深堀せずに今は
決算書=財務諸表
くらいの感覚で大丈夫ですよ!
財務諸表の種類
財務諸表には
の4種類があります。
ここからは、各書類を簡単にご説明します。
貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)
貸借対照表はバランスシートとも呼ばれB/Sとも表記されます。
貸借対照表はある企業がその時点でどのくらいの資産・負債・純資産を持っているのかを表にしたもの。
簡単に言うと今この会社はどのくらいのお金を持っていて、どれだけ借金があるのかってのを表した書類ですね。
貸借対照表のポイントは「ある一時点」の状態を表している点です。
ですのでみなさんの好きな会社の貸借対照表を調べて貰えれば分かるのですが、必ずその日付が入っています。
この貸借対照表を見る事で、今時点の企業の財政状況が把握できるわけですね!
ちなみに…
貸借対称表とか貸借対象表と間違えやすいので注意を。
漢字に迷ったときは
お金の貸し借りの状態を照らし合わせている表=貸借対象表
と覚えましょう。
損益計算書(そんえきけいさんしょ)
損益計算書はP/Lとも表記されるもので、ある一定期間の企業の経営状況を表にしたものです。
上記の貸借対照表と大きく異なる点が「ある一定期間の」
ってところですね。
損益計算書はこの1年間、あるいは半年などの会計期間でどれくらい儲かりましたよ~
ってものなので、その時点って表記はしないんですね。
当然損する事もありますが…
損益計算書は収益、費用、利益の3つで構成されています。
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書はお金の動きを表にしたものです。
これだけ聞くと
あれ?損益計算書も結局はお金の流れじゃないの?
と思うかと思いますが…
ポイントはあくまで「現金」の動きを表にしたものだという事です。
これから簿記を学んで行けばより理解できると思いますが、
会社の利益やかかる費用ってのはすべてが現金ではないんですね!
なので、損益計算書だけでは把握できない「現金」の動きをこのキャッシュフロー計算書で把握する必要が出てくるのです。
簿記3級時点ではキャッシュフロー計算書はそれほどしっかり覚えなくても大丈夫ですよ。
株主資本等変動計算書
この株主資本等変動計算書についても簿記3級時点では
あ~そういうのもあるんだ!
程度で問題ないと思います。
株式会社には株主ってのがいて、会社にある財産の一部はその人たちのものなんですね。
で、その人たちの持ち分がどう変わったかってのを表しています。
その程度の認識でokです!
まとめ:簿記の目的は財務諸表を作る事
簿記を用いて毎日せっせと記録するのは、今回学んだ財務諸表を作る為です。
定期的にこの財務諸表を作成…いわば会社の健康診断をして今の状態、今までの生活を振り返って今後に生かすってのが会社を経営していく上でとっても大切なんですね。
簿記を学んでいく上でとっても重要なワード。ポイントも多いこの財務諸表。
今回はその取っ掛かりとして、簡素に解説いたしました。
それぞれの名前をまず覚えるところから頑張りましょう!
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